非常のひと

工業系人間の日常。DIY精神で自分でやれば工具が手に入って、作業も楽しめて2倍お得。

CX-5 2.0試乗記(タイムズレンタカーPLUS)

6時間パックで借りた。
XDだとばっかり思っていたが、借りて乗った瞬間にトルクなくて遅いなあと感じてあわてて車検表みてガソリン2.0Lと判明。
どうすんの、6時間も借りちゃって。とはいったものの、前回乗ったプレマシーSKYACTIVEとフルSKYACTIVEのCX-5と比較できると割り切ってそのあたりに集中して乗ることにした。

パッケージングについて


すでに座るだけならやってるので割愛と思ってたけど、実際に運転するとわかることもあるもんで、まずシートポジションについて。
 室内高があるので、できるだけシートを高めにセットするもどうもしっくりこない。メーターとハンドル位置がテレスコとチルトがあり自由度は高そうに見えるがメータとシートの位置関係からいうと低めに座り足を投げ出す乗用車ポジションで設定がされているようだ。頭にはかなりのスペースが残る。若干ボンネットが見えることもあり取り回しは幅の大きい車を運転している間隔はあるものの困ることはなかった。ミラー位置が高いため、ほとんどの壁より上にあるため、あまり邪魔には感じないが大きさの割には視認性はよくないよ感じた。OPのサイドカメラがついていたが路駐ぐらいしか使い道はなさそうだった。

 後席は珍しく窓が全開にできるタイプ。居住性はそこそこ。特に前席の足下が大きくあいているため実質のスペースは見た目より広く使える。足はほぼ投げ出して座ることも可能。
 ただエアコンの空調に関していうと前席の吹き出し位置が低く、吹き出し口も小さいため、風量を大きくしないと冷やすのが追いつかないため、結果的にかなり後席が寒いことになった。使い方次第だとは思うが、できるだけ吹き出し口が大きく小さな風量でマイルドに冷やすことができる方が家族向きである。

 ラゲッジは容積もスクエアで最後部のくぼみも荷物によっては効果的に使えそう。アンダーボックスはスペアタイアレスでありながら、容量的には残念なレベル。せいぜい、軍手やちょっとした常備する小物ぐらいしか入れることはできない。からくりシートは便利だとは思うが、トノカバーとハッチの開閉が連動するこの仕組みがからくりシート以上に便利。

走りについて

重い車体に2.0Lのエンジンながら2000回転付近のトルクで車速をあげていく。プレマシーと比べてエンジンのふけ上がりがにぶくダルな印象を受けるが、時間がたつにつれて低回転域でのトルクが大幅に向上しているのでその領域をうまく使うセッティングになってると分かる。
時間が立つにつれて運転しやすく、だんだんと気にいってくるこの味付けはすばらしい。ただエンジンの質感は無機質でつまらない。
 フル加速を試してみると、最初おっと思うが実際の速度のあがりはやはり大したことはない。視点とボンネットの見える範囲、フロントウインドウの湾曲などにより、高い位置から見下ろして見える流れる白線などの様子が低い乗用車で速度を出した時のように見え錯覚しているのではないかと考えた。XD同士でアテンザよりCXー5の加速感がいいと感じる試乗記はこのあたりが原因のように思える。
 ATに関していうとプレマシーの方がロックアップがきびきびしてるように感じる。もっともCX−5のタイヤのハイトが大きいのでダルさはそれが原因かもしれない。変速の自由度、マニュアル操作時のフェールセイフはCX−5の方が厳しく、シフトアップやシフトダウン操作を受け付けない範囲が大きい。車の性格的にあまりシフトアップ操作はしないかもしれないが、ミッションの魅力は薄れた印象だ。
 i-stopはかなり洗練されアイドルストップとしては一番出来がいいように思う。セルを回す時間がかなり短いのはいい。セルの音はやはり騒音であるのでないに越したことはない。
 足まわりの印象は堅くはなく、比較的ロールをゆるすセッティングで好ましい。高速でのフラット間や接地性は正直もう一ランク上を目指してほしい。普通乗用車レベルでSUVだなと。
 2.0は必要十分ではあるが余裕があるとは言えない。比較的高速を多く利用するのであれば、XDもしくは2.5がほしくなる。
 

その他まとめ

今回、一番不満に感じたのは走行性能でもなくパッケージングでもなく、このフロアマット止めの凸である。

フットレストから足を外して曲げるたびにかかとで踏んでしまうためかなり不快であった。MTならばあまりないとは思うがATであるなら足を動かす範囲に接地しているのは謎である。
おそらく乗用車と共通位置であると思うが、シートを高く座らせた結果、、より椅子の手前まで足を動かすことになってるのだと思うが、気がつかないのは残念である。

 総評としてはファミリーカーとしてはちょっと足らない要素が多い。SUVが好きということでないと自分にはなかなか購買対象にならないと感じた。結局のところSUVのメリットは高い視点による町乗りでの取り回しの良さである。高速重視すればやはりディーゼル積んだアテンザアクセラになる。であるならば、なにげに2.0という選択はCX−5のベストバイとも言える。

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