非常のひと

工業系人間の日常。DIY精神で自分でやれば工具が手に入って、作業も楽しめて2倍お得。

ミニ・クロスオーバー 2回目 試乗記(タイムズレンタカーPLUS)

結構2回乗ると気付くことが多いなあと思い、ミニクロスオーバーにも乗ってみました。
乗ったのは前回と同じ個体です。走行距離は4万kmちょっと。
 まず気がついたのが、前回異様に硬かったドアグリップは程よい硬さになってました。
調整したのか、使い込んでこうなったのかは不明。


 乗り始めて改めて思うのが、やっぱり視界が悪い。視界を再現したのが上の写真。ガラスの天地が狭いせいもあるんだけど、ミニというスタイル上、ガラスの角度が切り立ってるので実際に見える範囲がガラス面積以上に狭い。Aピラーが特に邪魔すぎ。
 右折時など、見難いのでフロントとサイドを交互に何度も視線が行き交うことになる。
サイドミラーもデザイン重視で先端がしぼまれており少し見辛い。

 
 椅子に関しては基本的には悪くないが全体に小ぶりで座面はほどよく沈み込むが背面は妙に固くてランバーサポートの調整がないので、あわないと一発で腰が痛くなる。
固めのシートで調整代がないシートは人によっては最悪のシートになりうる。
 感心するのはやはりボディ剛性。堅牢という言葉が似合う。ただ足回りも固くて、硬い金庫に入って、外から棒で叩かれてるような感覚だ。
 エンジンも振動はしてるがマウントとボディの性能がいいのか振動は全く伝わってこない。着座位置が高いこととストロークの余裕がないこともあってか、ゆすられ感は感じる。ミニっぽいといわれれば、それ風ではあるが。個人的な嗜好としてはあんまり好きではない。


前回、全然ATのインジゲータ見えないってのが、コレ。絶妙にレバーが隠してくれる。


 前回は、がさつな印象しかのこらなかったエンジンだが、今回はアクセルに対するレスポンスという点で優れているのが気に入った。はやりNAはフィーリング面ではあきらかにダウンサイジングターボよりも優れてると思う。6ATも前回、フェイルセーフで全然変速うけつけないなあという感想だったが、アクセルをMT風にシフトアップ時に抜いたり、一つ一つ確実にシフトダウンするたびに操作すると変速を受け付けて、それっぽい動きをする。1.6という排気量では4速、5速のロックアップ時にトルクで車速はもっていけない。またブリッピングとともにするどくシフトダウンするわけでもない。あくまで実用エンジンといった印象のエンジンとATである。しかしレスポンスに優れたNAエンジンと、ロックアップでキビキビしたAT、いいパワステのフィーリングがあれば当然のごとくいいクルマだ。前回の印象とは違って、いい印象が今回は目立った。


荷室についてはミニだけじゃないが、やっぱり幅が狭いかなあと感じる。Bセグとしては普通だけど、3〜4人家族だとちょっと物足りないと思う。
あらためて車検証を見ると1.8mの全幅があることに気付く。駐車場幅は確かにギリギリである。

足回りの印象だが、通常時に足がドタバタしてる印象が目立つ。コーナー時は4輪の接地性が感じられてて安心感が高い。総じて非常にドイツっ車っぽいなあといえばそうである。
 ポロやゴルフのMTが非常に高くなった今、普通のドイツ車のMTが欲しいならミニのクロスオーバーって選択肢はかなりアリだと思う。

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