非常のひと

工業系人間の日常。DIY精神で自分でやれば工具が手に入って、作業も楽しめて2倍お得。

タイヤ交換(Primacy3)

現状

前オーナーによりBSのSNK2(ecopiaじゃないやつ)が、履かされておりました。
さっさと変えてしまおうかと思ってましたが、8分山ぐらいあるしBSだし、B-STYLEみたいな感じだったらそのままでいいしなと(これが間違いだった)、とりあえず1年乗りました。
 感想として一言でいうと、「いいところがないタイヤ」でした。
ロードノイズ:そこそこ。燃費:そこそこ。ドライグリップ:そこそこ。ウェット:いまいち。
 自分でお金出してりゃ、値段の割りにはまあまあなタイヤって思ってたかもしれませんが、前のオーナーのチョイスなんで、純粋に性能に対してのインプレがこの感想。
 あと1年ぐらいしか乗らないから、適当なタイヤ履いとくか!って選ばれた結果だと推測。あんまりタイヤにこだわりある方じゃないけど、このタイヤは嫌だ。
ここんとこ、ゲリラ豪雨なんかあったりとウェットグリップに著しい不満があったので、夏も終わったし、タイヤ交換をすることに決めました。

タイヤ選び

候補としては、純正サイズそのままで行くので 205/55R16として

1.PIRELLI CINTURATO P7
普通に考えたら、コストパフォーマンスでコレ。運動性と快適性とバランスが良いと思われる。サイドウォールのひび割れは気にしない。

2.PIRELLI CINTURATO P1
P7よりもよりコンフォート寄り。街乗りで高速重視でないならコレの方が良さそう。
ミシュランのSAVERならこっちだな。

3.MICHELIN PilotSports3
値段見るとPilotSportsなのに安い。調べるとsx-gtの後継はsupersportsで、PS3はよりコンフォートに振ったタイヤらしい。一度MICHELIN試してみたい欲求からいうとコレか?。
ただ中途半端な性格のなんちゃってMICHELINの可能性もある。


4.Primacy3
PRIMACY HPとPRIMACY LCの中間の性格らしい。発売まもなくであんまりインプレがない。
純正装着がPRIMACY HPなんで車の性格からするとハズレはなさそう。

5.その他
外来信仰はないけど、値段が違いすぎなので、今回は却下。
特に今回は、SNK2によるBSに対する信頼性が悪くなったのでハズレじゃないタイヤを選択したい。

お値段は安売り店で
Primacy3=PS3>>P7>P1。

今までの自分だったらP7でした。ただMICHELINが値上げ前の価格で売ってたので、最初で最後のMICHELINかもとMICHELINを選択しました。
 PS3かPrimacy3の選択で悩みましたが、スポーツ性を要求するならPS3よりP7買うので、今回はMICHELINっぽさがより強いと思われるPRIMACYにしました。

交換しました

で、交換前のSNK2

交換後 Primacy3

見た感じ結構似てます。コンフォートラジアルって印象は変わらず。

インプレ

で、インプレですが
乗ってすぐに、「おっ軽くて転がる。エンブレが効きにくい」。
不審に思って空気圧みたら、前後2.5。そりゃ軽いわということでF2.3R2.1に調整。
 若干軽さが薄れたけど、軽い印象は変わらず。これが低燃費タイヤなのか!。
クラッチ切って空走で走ると惰性でもどんどんころがっていく。燃費は確実に上がりそう。
 極低速(10km/h〜20km/H)では、今までに比べてサイドが硬いのか凹凸の大きな場所で少しドタドタする。速度が乗るととたんに軽くなりタタンといなす。
助手席の嫁さんいわく、
「前の車が段差で跳ねても今までだったら自分の車も跳ねてたのに、跳ねなくなった。」と。ケース剛性がしっかりしてるので、サスが仕事できてる。逆にサスのヘタリを感じる。
もう少し減衰がしっかりして、伸び側がもっと強くてもいいかも。これはタイヤのインプレじゃないけど。

期待の高速インプレは、
 とにかく平和。これに尽きる。100km/H超えてもロードノイズが少なく、風切り音が目立つようになった。速度を上げても印象は変わらない。平和すぎて逆につまらないという贅沢な印象を持つことになった。切り始めが過敏ということもなく、とにかく自然。
 純正でこのタイヤ履いてたら、自然すぎてタイヤについて、なにも感想がでてこないと思う。そんなタイヤ。

ただひとつネガに感じるのは、転がり抵抗がよくなった分、グリップ感は薄れるってこと。
これはトレードオフの関係だから仕方ないけど、ハイグリップタイヤのねばつくようなグリップ感はない。ただ路面のインフォメーションは伝えてくるので、路面状況の変化を伝えることについては問題なさそう。

あと峠と、ウェットでの体験がまだだが、がっかりさせられることは無さそうである。
メガーヌ2に乗り換えて、薄れてたルノーっぽさ。どこまでも高速道路乗ってられそうなあの感じがちょっと戻った。あとはダンパーを替えれば満足できそう。
 
後で気づいたが新しいルーテシアも純正がPRIMACY3だったので、自分の中では正解だったと勝手に満足。そして、ちょっと自分にはもったいないタイヤのように感じてしまう貧乏性な俺であった。次はまたピレリから選びそうである。タイヤで結構印象かわるもんで車の基本的な印象までは変わらないと思ってたが、そうでもないことを今回実感した。


追記:大阪〜伊勢往復500kmを阪神高速名阪国道〜伊勢自動車道にて往復インプレ

悪名高い名阪国道をそれなりのペースで往復。そこで感じた印象を追加。
静かだと思ってたが訂正。路面状況に応じて音質は変化し、それなりの音はする。
ただし音圧自体は全体に抑え気味。路面の状況の変化をドライバーに伝えるという意味でこれの方がドライバーにとっては運転しやすい。
そこそこのスピードでそれなりに荒れた路面に入っても印象は変化しない。メガーヌのサスが得意とする領域ではあるが、いなすという感想が一番適してると思う。タイヤの変形で車の姿勢を乱さない。ハンドルが取られるということは皆無だった。

 一部山越えの峠や海岸沿いのワインディングも走行。ここでも正確という印象は変わらない。荷重がかかってきても、グリップは増えるが急なグリップの変化はない。逆にいうと、この特性だとFFのアンダーがちょっと目立つ。個人的には荷重がかかった時に少しグリップが立上がる方が好き。この辺りはピレリーの方が好き。

 総じての感想は、とにかくタイヤとしての仕事をこなし、それ以外の乗り心地をあげたいとか、ロードノイズを減らしたいとか、グリップを上げたいとか特化した性能を期待すると駄目だと思う。車の特性をそのまま引き出したいという人には最高のタイヤだと思う。タイヤ起因の動乱は起こさせず、タイヤ本来の仕事をまっとうしてるのがPrimacy3ってタイヤ。

 期待の燃費はオンボード上で6.9km/100Lなんで14.5km/L。もちろん条件が良く、エアコンもオフだったが、途中渋滞もありで、最高記録を更新である。今までの最高は12.5km/Lってところなんで、町中でも最終的には+10%程度の燃費向上があればいいな。

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