これから、VFRを買おうと思っていたり比較にしようとする人のためのインプレとしたい思っています。ちなみにタイトル通りの仕様なので、国内仕様、新車時のインプレはわかりません。悪しからず。
おそらく、ネットで検索すると下記のデメリットを良く見かけると思うので、その辺りからインプレしていきます。
1.とりまわしが悪い(重い)
2.低速トルクがない
3.思ったより速くない
4.燃費が悪い
5.股間が暑い
1.とりまわしが悪い(重い)
実は、僕もこの点を一番気にしていました。ネット上の評判でも「V4のため重心が高く重い」。でも、実際に買って扱ってみて、それが違うことに気がつきました。
もちろん中型クラスとは明らかに違いますが、教習所の教習車と比べればはるかに取り回しはラクチンです。
ネット上の評判は、書いている人間の年齢、体格も様々です。特に、このVFRという単車は年齢層が幅広く、割と高齢の方も乗っている様です。そのため、とりまわしが厳しい意見が多く出ているようです。
筆者の体格は、177cm、歳は30台前半です。体型は標準(短足)。これで大方両足はベタ付き。
確かに重心は高い印象を受けますが、バランスがいいので車体のバランスをとるように動かせば問題ありません。但し、絶対重量は大きいのでそのことは意識して動かすことは必要だと思います。
また、ハンドルのキレ角が小さい。というのはあげられると思います。これ以上のキレ角はコケルのを助長するため、この程度にしていると思われます。Uターンは、片側2車線あれば少し大きめにまわれば余裕です。
ツアラーとしてはコンパクトな部類のため、600CCクラスと比較対象されてしまう(他のことについても)のが、ツライところです。
正直なところ、600CCクラスと比較すると重い部類で、リッタークラスならば軽い部類です。比較対象が600CCクラスなのかリッタークラスなのかで印象は変わってきます。
設計コンセプトと値段からいうとリッタークラスとの比較が正当だと個人的には思います。
2.低速トルクがない
たしかに他の同クラスのバイクが、発信時に大きめにアクセルを開ければ、フロントあがったりホイルスピンするところがこのVFRはしません。発信時にバイクが持っていかれるような感覚がないので直列4気筒しかのったことないユーザーは確かにないと感じると思いますが。加速性能からいえばトルクの絶対値はあります。暴言覚悟でいえば、この程度扱えないならスクーターに乗った方がいいです。こんなの慣れです。
扱いづらいバイクは山ほどあるなか間違いなく簡単です。
3.思ったより速くない
高速はリッタークラスほど、鬼速くないのは事実だと思います。しかし、間違いなく速いバイクの一員です。加速や馬力は割とすぐになれてしまします。僕も、ツーリング終わりには慣れてしまい、もっと速くてもいいかななんて思ってしまいましたが、そうしてしまうと、おそらく今VFRがもっている様々な「いいところ」がなくなってしまうでしょう。
加速と馬力は追い求めるとキリがありません。
超高速クルーズが希望ならば、CBR1100R。
ワインディングを望むならCBR600R。
市街地ならば、VTR。
と特化したバイクは、いろいろあります。自分が使う中で、選択すればいいということです。このバイクは、先日の日記でも書きましたが
ツアラーとして、郊外の幹線道路、高速、ワインディング、峠、市街地、どれも走るのが嫌になるケースはありません。逆にもっとも得意なシチュエーションもないと言えます。
ツアラーですので、様々なシチュエーションを走るケースがある中、どれも楽しく走れる様に、何かに特化するわけではなく高度にバランスをとった製品といえます。ですので真価はもっと乗りこんで初めて言えると現段階では思っています。
4.燃費が悪い
これについては現段階では、なんともいえません。
僕の理想の燃費は、車でもバイクでもフルタンクで500km以上。
リッター10km/Lの車なら、タンクは50L以上。
20km/Lなら25L以上です。
その中で、今のところ フルタンク(22L)で370km程度(17L/km)ですから
悪くもなければ、とりわけ良くもないというところです。22Lタンクを積んでいるのは立派です。給油計が便利なので、この点は満足です。
5.股間が暑い
これは、まあ評判通りかなと思います。
というのは、サイドラジエーターでフルカウルのため、熱はこもりやすいのに、停車もしくは低速時はファンで冷却と割り切っているため、あっさり水温は100度オーバーします。それでもオーバーヒートさせないのは立派です。白バイであれだけ酷使されてるので、この点は安心していいと思ってます。
普通のバイクのように、顔下からモワーっと熱風がこないのはいいですね。
この点、1.とりまわしが悪い(重い)と話が重なりますが、体格が小柄な方は股がタンクおよびフレームに体は密着し続けるので、よりツライのかなと思います。暑ければ、少し後ろ目に座れば平気です。
6.その他
買って初めて気が付いた点をあげておきます。
6-1.グリップが細い
セパハンのせいかなとも思いましたが、SPADAのときは感じなかったので。長く乗っていると手のひらが痛くなります。どうも、グリップが小さい。握りこむ動作で手のひらが痛くなるようです。ハンドルのキレ角をかせぐためかもと思いましたが、これはいずれ交換したいと思います。
6-2.スクリーンが少し小さいかな
高速クルーズで大分体をふせないと、結構肩に当たります。もっともスクリーンの強度がありミラーがぶれないのが立派です。ロングスクリーンもあるようなので検討してみます。
6-3.ライトが明るい
さすがツアラー。夜も安心。速いバイクはライトを他車からの認識してもらうため、でかい方がいいです。大きすぎてデザイン的にどうかなと思ってましたが、乗って見て納得です。
6-4.タンクの形状がいい。
膝でホールドしやすい。でかいと思ってましたが必要です。でもジーンズだとすべるから皮パンいりますね。これも気がつきました。
6-5.CBのスーパーボルドールみたいな小物入れがあればなあ。
6-6.高速で、曲率が変わるコーナーが怖い。
というか、V型の重心高を理解したコーナーワークがいりますね。これは頑張って乗りこなしますよ。マッタリ、バイク任せが好きならば直4ですね。
他にもいろいろ気が付いたことはありますが、長くなってきたのでこの辺にします。
ネガな点を気にするあまり無難な選択をするもの一つの手ですが気にしすぎても、折角のメリットを逃してしまうのもつまらない事です。購入検討をしようとする人の参考になれば幸いです。